Sd.kfz.222
タミヤ 1/35

 
砲を向けると、それなりの迫力 フィギュアは良い具合のツヤ消しに仕上がりました

  

<コメント> 

  AFV模型においてドイツ車輌が人気なのは、戦歴もそうですが格好良さが大きな原因だと思います。それは戦車等の
 主力車輌のみならず、装甲偵察車の様な補助車輌においても同じでした。
 Sd.kfz222も、初期の車輌ですが、他国の同様の車輌に比べ格好の良さは一歩抜きでていると思います。イギリスのスカウトカー等と
 比べると特にそう感じますね。(笑)
 生産性の面から言ったらむしろ不利な形状だと思うのですが、4輪・6輪・8輪と基本的に同様の車体形状の車輌を開発したのは
 ドイツ人もこの車輌の持つ精悍さが気に入っていたんでしょうか?

<キットについて>

  タミヤMMシリーズ初期の製品です。No.51とありますから、70年代中期位でしょうか。少なくとも30年以上は経っているわけですが、
 今もエッチングのメッシュと削り出しの砲身を追加されて現役で頑張っています。最近、トライマスターとホビーボスから相次いで
 本車の新製品が出されましたが、新キットの売りが本キットで省略されている内部の再現がメインである事からも、本キットの
 外形形状についてはまだまだ通用する事が伺えます。
  パーツ数が少ないので、組み立てるだけなら1日で終了。古い金型なのにバリが殆ど無いのは流石ですが、パーティングラインは
 出ているので、適宜消してやる必要があります。今回は、取り敢えず目立ちそうなところだけで済ませました。パーツの合わせは
 まずまずですが、流石に最近のタミヤのようにパチピタとはいかないので、多少の調整は必要です。
 唯一組み難いのは、やはりエッチングのメッシュでしょうか。曲げは然程でもないのですが、多面体形状に接着するのは、糊代と
 なる部分が無いので手間取りました。結局、見え難い裏側にゼリー状瞬着を盛って強引に合わせてから、流し込みタイプの瞬着で
 固めることになりました。ちょっとしたベロが有るだけでも、この辺の作業は随分楽になると思うのですが。

  塗装は、今は無きグンゼ・パンツァーカラーのTC4カーキブラウン。尤も、退色表現に白を入れたのを吹いたら、普通のダーク
 イエローと大して変わらなくなってしまいましたが。デカールを貼ってクリアで押さえてから、エナメルのツヤ消しブラック+レッド
 ブラウンでスミ入れとウオッシング。最近は流行らない様ですが、黒系統でウオッシュすると重量感が出るので好きです。
 チッピングはアクリルのシャーマングレーと2Bの鉛筆を使用。鉛筆でのチッピングは手軽で簡単ですので、今回はやり過ぎて
 少々くどくなってしまいました。要反省ですね。(^^ゞ
  最後にアクリルのバフを足回りを重点に吹いてから、足りない部分にパステルを乗せてやって終了。仕上げはモデラーズの
 ツヤ消しクリアーを吹いています。微妙にツヤがあるのが好みです。
 ツヤ消しクリアと言えば、フィギュアの方にはタミヤのツヤ消しクリアを吹いたのですが、こちらは実に良い感じにツヤが消えました。
 AFVモデラーで愛用する人が多いというのも頷けます。
 
 デカールは、タミヤスタンダードの薄くてニスも少なく糊が強い良質な物。尤も、今回は糊が強いのが災いして、側面の
 バルケンクロイツの貼り位置を間違えたのが修正出来ませんでした。組立図内の指示ではなく、ちゃんと塗装図で位置を確認
 しないと駄目ですね。ちなみにデカールフィットの効きは今一つでしたが、クリア耐性は良好でした。
(実作業時間13時間)

  今回の教訓:デカールの貼り位置は塗装図でしっかり確認しておく事

17.APR.11

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